北海道圃場見学と製粉工場の見学(2024年7月)

ほぼ毎年行っている北海道の圃場見学と製粉工場の見学は今年で何回目なのか数えきれないほど…
最初に社長(荒木和樹)が行けたのが2004年なので少なく見積もっても10回は超えるかな
私(亮)が初めて見学したのが2018年?で全く分からない状態から色々と教えてもらい、なかなかできない経験とお話ができて嬉しく思っていました。
二回目は少し離れて2022年の7月上旬、ドイツのパン試験に合格してから帰国し、ある程度パンについてや粉について勉強してたのと以前の記憶があるので少し気を抜いていたのかもしれません。行ってみたら思った以上に知らないことがてんこ盛りで、まだまだだなと実感しつつ圃場や工場の見学をしたことを覚えています。そして今年は3回目、それでもまだ理解が及ばないのが小麦や製粉の内容でした。

圃場見学

例年では7月の下旬あたりは収穫の忙しい時期なので農家さんとは元々会えない予定
ちょっと残念だなと思いつつ、時期が時期だしなと思っていたら今年の北海道は全体的に作物の収穫が早く、予想外に早く収穫ができていたのでお話しすることができました。

今回訪問したのがスペルト小麦も作っている岩崎農園さん
実際にスペルト小麦が植わっているところで、スペルト小麦は作物としてどういった特性なのかや全道での農作物の現状、農薬についてなどのお話をさせていただきました。ちょっとマニアックな話すぎて私は一部分からなかったりしたのですが、やはり小麦は農作物なんだなと当たり前だけど当たり前じゃないことを思っていました。(パン屋さんは粉になった状態を常に見ているから)

製粉工場

そうしてお次は製粉工場
横山製粉さんの本社工場と石臼工場です

今回は珍しく石臼工場を見学してからの本社工場を見学してきました!(今までは毎回本社工場→石臼工場の流れだったので)
石臼工場は主に全粒粉の製粉を行ったり、美粉彩やもち麦の製粉をしています
本社工場は小麦粉の製粉がメイン

製粉の工程は基本的に
①検査を受けた原料を受け取り
②原料の精選(不純物を取ったり、品質を整える)
③水を加えてねかせる(小麦を多少柔らかくさせる)
④少し表面を研磨してまた加水しねかせる
⑤粉砕する
⑥小麦粉の部分と皮の部分を分ける
⑦包装して出荷
と言うのが製粉の基本的な流れだそうです
(横山製粉HP)

製粉の工程順に実際に粉を出しながら説明していただきました
説明してくれた方が違うからなのか、今の私が興味を持ったところが違うのか、
印象に残った部分が変わっていたのには個人的に驚きました

最初の時は漠然と「大きいなぁ」とか「そういう流れなんだぁ」という感想だったのに対して、今回は「小麦粉にするには小麦に加水して少し柔らかくしないといけない」みたいな細かい所が印象に残っていました